薬剤師って? - 第一回勉強会

勉強会の目的


近年の薬剤師をとりまく環境の激変に伴い、ニーズも多様化している
今、まさに薬剤師にとって薬の専門家としての職域を確保できるのか否かという過渡期にあるといえるだろう
それだけに、個々の持つ薬剤師像にバラつきがあるのではないだろうか?
今回、第一回の勉強会ということで、勉強会を通して参加者各々が、
「薬剤師」についてみつめなおす機会になれば・・・と、あえて「薬剤師って?」という答えの出ないテーマを選択した

薬剤師に対する認識度


薬局が医療機関であるということが、あまり認識されていない
病棟において薬剤師であるということさえ理解されにくい
       ↓
世間の薬剤師に対する認識の低さだけでなく、薬剤師自身の意識の低さ、資格に対する甘えはないだろうか?
医療人としての自覚と、知識・経験の積み重ねが必要  
今回は第一回なので「薬剤師って?」というテーマで話し合うことによって参加者各々が、「薬剤師」について再度、見つめ直す機会とする


薬剤師の基本業務


(主に)調剤薬局の基本業務を具体的に振り返ることにより、仕事に取り組む姿勢や問題点について考える

処方監査

処方箋を読める薬剤師だろうか?

疑義照会

他科受診で同一薬剤が処方されている場合においても、照会しても医師同志のプライド等で処方を変更、削除してもらえない
・マンツーマン分業の場合、薬局と医院の関係によって、経営者と医師との狭間に立たされて、照会しづらい事があったり、逆に言いやすい場合もある
・病院の門前では院内薬局につながるので医師まで話しが伝わらない場合が多い
          ↓
医療機関、医師と患者との狭間で、薬剤師はどのように行動すればいいのか
          ↓
添付文書の禁忌、併用注意等の欄に記載されているいう理由のみでは、医師を説得できない
          ↓
添付文書に記載されている医薬品の特性を、薬学的に読みとることが大切
また、文献なども検索し、きちんと根拠のある発言ができるように勉強しなければならない

事例として数例あがった


薬歴の活用

薬歴の活用はできているだろうか?
単なる処方歴、点数をとる為だけの薬歴になっていないだろうか?
・特別指導加算6項目に縛られ、かえって活用しにくくなっている薬局もある
・記録することの重要性を経営者側に理解してもらえない
・記載に時間がかかる
・記載者によって個人差が有りすぎる
           ↓
・薬歴の記載方法の工夫が必要(記号化、項目化、強調、年間のイベント表)
・薬局の中の誰が見ても解りやすい薬歴にできないか
・コミニュケーションのネタとしてももっと活用すべき
・患者さんの為であり自分たちの為でもある→きちんと記載する事が重要


お薬手帳の活用

お薬手帳が意味のある手帳として活用できているだろうか?
・処方歴を貼り付けているだけになっている
・他科受診の場合、薬局間でページの取り合いの様なものもある
(本来、時系列順に記載すべきなのに・・・)
・忘れられることもしばしば
        ↓
・お薬手帳のもつ意味をもう少し考えるべき
・健康手帳のように活用できないか
・薬剤師同志の連絡帳としての役目を果たしてもいいのではないか
・また、薬剤師と主治医の連絡帳としての役目を果たせないだろうか?
  
調剤

調剤ミスのないように努める

投薬時の服薬指導

薬効、服用方法など単なる指導になっていないか?
             ↓
・押しつけに等しい「指導」ではなく、自己決定につながる「援助」に・・・
・薬を通じて、「心のケア」ができないだろうか?
・ノンコンプライアンスの理由、生活背景、悩み、ストレスをくみ取り対応、誤った薬 識による薬に対する嫌悪に対し、正しい 情報を伝える
・副作用も、できる限り伝えるべきだが、伝え方に工夫が必要
・コンプライアンスにつながるケアが大切


編集後記



各論ごとに参加者の経験などを出し合い、話をすすめた。
それぞれ異なる職場に勤務する薬剤師の、生の声が聞けたのは良かった
テーマがテーマだけに結論的なものはでなかったが、薬剤師というものを見直し、問題意識を持つきっかけとなった
ただ、勉強会全体を通して議論、討論といったかたちにすすまなかったのが残念であった
勉強会後、参加していただいた方に感想をいただきました。
共通していた感想は、
「具体的なエピソードを聞くことによって、みんな同じようなことで悩んだり、考えたりしていることが解ってよかった。確かに
“だからどうする” という解決策は無かったけど、考えさせられた」
ということでした
上司に今回の勉強会の話をしたところ “地域で勉強会をしてみる?” なんて話が出たりしているようです

なんとなく、波紋が良い方向に広がっているような気がします

薬剤師研修、勉強会(トップ)
第1回勉強会 薬剤師って?
第2回勉強会 「EBMワークショップ」の伝達
第3回勉強会 21世紀の薬剤師に望むこと
第3.1回勉強会 sクリニック体験記
第4回勉強会 地域医療における保険薬局の医薬品情報管理